今回は、頭痛が主訴の方のケースです。
今までは、あまり頭痛を感じていなかったようですが、一週間前から『こめかみ』あたりに痛みを感じるようになってきました。
その痛みは、だんだん強くなってきています。
前日にはマッサージに行って来られたようですが、その時も痛みは残り、今朝は痛みがより強くなったということでした。
頭痛のなかには、偏頭痛と呼ばれるものがあります。
その場合には、マッサージなどで、首まわりの循環が良くなると、痛みが強くなることがあります。
そういう時は、肩や首のこりをほぐすだけではいけません。
足を含めた、全身の血液循環のバランスが大切になります。
簡単にいうと、頭から足先まで、血液の流れを良くするということです。
今回は、この偏頭痛の可能性があります。
先ほど書いたように、血液の循環を意識しながら、施術しました。
マッサージをした段階で、右側のこめかみの痛みは無くなりました。
その後の鍼で左のこめかみの痛みも無くなりました。
今回は、これで施術終了です。
しかし、注意が必要です。
偏頭痛の場合、後で痛みが強くなることも考えられます。
ですから、もし、夜に痛みが出るようなら、逆に『こめかみ』を冷やしてもらうようにお願いしました。
頭部の血液循環を抑えることで、楽になるからです。
2週間後、もう一度来院していただきました。
前回の後、頭痛が楽になったとおっしゃっていました。
『今日は、後頭部に少し重い感じがするのと、腰痛を改善してほしい』ということでした。
頭痛が楽になったこともあるようで、この日は、施術中もリラックスされていました。
頭痛と言っても、一概にひとまとめにはできません。
一人ひとりに合わせた対応が必要ですね。