50代ランナーの膝の内側痛はなぜ起こる?鵞足炎(がそくえん)が改善した症例

症例・症状ブログ

ランニングが趣味の50代の方にとって、膝の痛みは大きな壁になります。


「しゃがむと膝の内側が痛い」
「正座ができない」
「走るとだんだん痛みが増してくる」

こうした症状は 鵞足炎(がそくえん) が疑われ、多くのランナーが悩まれている代表的なトラブルです。

今回は、名古屋市千種区・本山のテソラ治療院に来院された 膝の内側痛に悩む50代ランナーの症例 をご紹介します。

一見すると「膝の問題」に思える痛みが、実はふくらはぎや足首の筋肉の硬さ弾むような走り方(つま先着地)によって引き起こされていたというケースです。

さらに興味深いのは、施術・セルフケアだけでは改善しきれなかった痛みが、たった1分のウォーミングアップ を加えるだけで再発しなくなったことです。

これからランニングを長く楽しむためのヒントになる内容です。

✅ランナーに多い「膝の内側の痛み」(鵞足炎)にご注意ください

50代以降のランナーからよく聞くのが、しゃがむ・正座など膝を深く曲げる動作での内側の痛み

練習量が増えるほど痛みが強まり、走るたびに悪化してしまうこともあります。

名古屋市千種区・本山のテソラ治療院では、痛みが出ている“膝だけ”を見るのではなく、

  • 走り方のクセ

  • 全身の使い方の偏り

  • 足首・ふくらはぎなど下肢の連動性

まで含めて評価し、根本原因を探ります。

今回のケースも、まさに 走り方と全身の使い方のアンバランス が痛みを引き起こしていました。

✅症例紹介:弾むように走る50代男性ランナー

 患者様プロフィール

  • 50代男性

  • ランニング歴:数年

  • 性格的にゆっくり走るのが苦手で、ついスピードを上げてしまう

  • かかとが着かない「弾む走り方」(つま先着地) が特徴

 痛みの状況

ある日、左膝の内側に鋭い痛みが出現。
しゃがむ・正座ができないほどで、日常生活にも支障が出ていました。

 初期評価でわかったポイント

膝自体に強い炎症はありませんでした。

しかし、

  • つま先着地のクセでふくらはぎがパンパンに張る

  • 足首まわりの筋肉も硬く、柔軟性が失われている

この2つの影響で、膝の曲げる動作が妨げられていました。

✅痛みの原因:ふくらはぎの硬さが「すね(脛骨)の動き」を止めていた

膝の内側痛が続く大きな理由は、ふくらはぎや足首まわりの筋肉が硬くなったこと です。

さらにもう一つ重要なのは、

▶ ひざ下の筋肉が硬くなると、しゃがむときに必要な「すねの動き」が止まること。

本来、しゃがんだり正座をするときは、すね(脛骨)が少しだけ回旋し、膝の曲がりを助けます。

しかし、ひざ下の筋肉が硬くなることで、本来必要な すね(脛骨)のわずかな動き が止まり、内側に負担が集中していました。

簡単にいうと、

ふくらはぎが硬くなる → すねが動かない → 膝の内側に負担が集まる → 痛みが戻る

という流れです。

テソラ治療院では、この “すねの小さな引っかかり” を丁寧に確認し、深部にあるふくらはぎの筋肉までしっかりゆるめることで、膝がスムーズに曲がれる状態 をつくっていきます。

✅テソラ治療院の施術:柔軟性の回復と全身の連動性を整える

 施術内容

まず、ランニングで強く張ってしまっていた ふくらはぎと足首まわりの筋肉を丁寧にゆるめ、動きやすい状態に整えました。

そのうえで、脛骨(すねの骨)がスムーズに動くようアライメントを調整し、膝にかかる負担を軽減。

さらに、膝だけでなく、全身の連動性が自然に働くように整体でバランスを整えました。

ご自宅でも良い状態が続くように、簡単にできるストレッチやほぐしのセルフケアもお伝えしています。

 施術後の変化

施術後は、

  • しゃがむ時の痛みが ほぼ消失

  • 正座も 問題なくできる状態に回復

  • 日常の動作でも感じていた痛みが 大きく改善

と、その場で効果を実感していただけました。

 

その後、3週間に一度のペースで数回施術を重ねました。

以前のような痛みは出ませんが、膝に違和感が出てきます。

原因は明確でした。

▶ “弾む走り方” による疲労が蓄積してくるためです。

お伝えしたセルフケアだけでは、走った負担を解消できていませんでした。

✅究極の解決策:たった1分の「動的ウォーミングアップ」

そこで、テソラ治療院が提案したのは、「走り方を変える」のではなく、「走り出す前の準備」を変えること。

その方法はシンプルです。

 1分間ウォーミングアップ

走り出す前に、その場で軽く弾む動作を1分間。

  • つま先はつけたまま

  • かかとだけを軽く上下に弾ませる

これにより、ふくらはぎ・足首の筋肉が「動ける状態」になります。

その結果、膝の痛みは完全に消失。以降も再発なし。

施術でもセルフケアでも届かなかった部分に、「動き出す前の準備」が見事にハマった症例でした。

✅まとめ|膝の痛みは「フォーム」と「準備」が鍵

今回の症例からわかることは、

  • 膝の痛みは“膝そのもの”が悪いとは限らない

  • 弾む走り方が衝撃を強くし、ふくらはぎが硬くなる

  • 硬くなったふくらはぎが“すねの動き”を止めて膝の内側に負担を集中させる

  • 1分のウォーミングアップを変えるだけで、痛みは根本から変わる

ということです。

名古屋市千種区・本山のテソラ治療院では、走り方や下肢の連動性をチェックし、再発しない準備運動まで含めて、総合的にサポートしています。

「しゃがむと膝が痛い」

「走ると膝の内側がうずく」

そんな方は、使いすぎと決めつけず、ぜひ一度ご相談ください。

【テソラ治療院にご相談ください】

✔ しゃがむ・正座で膝の内側が痛い
✔ ふくらはぎが常に張っている
✔ 施術しても痛みが戻ってしまう
✔ 自分の走り方のクセを知りたい

痛みの「本当の原因」を見つけ、ランニングを長く続けられる身体づくりをサポートします。

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