今回は、首の寝違えで来院された方のケースをご紹介します。
30代男性のこの方、今まで肩こりを自覚したことはありませんでした。
ですが、ある日朝起きると、首が痛くて動かしづらい状態だったようです。
お話を伺うと、楽器(ギター)の練習で、同じ姿勢が数時間続いたとのこと。
治療院に来られた時は、首を動かすと首の左側に痛みを感じていました。
特に下を向く時と、左に首を回す時に、痛みを強く訴えられていました。
急性期の症状なので、炎症の可能性もあるため、強めのマッサージは注意が必要です。
この方の場合、左の斜角筋(首の前側の筋肉)が、他の筋肉よりも際立って硬くなっていました。
また、頚椎7番から胸椎3番(背骨のことです)までが、歪みを出していました。
治療としては、斜角筋が緩むようにし、歪んだ背骨を調整しました。
それで、動かしての首の痛みはなくなりました。
予約していただき、一週間後に、もう一度来院していただきました。
その時は、前回のような痛みはないのですが、今まで自覚のなかった肩こりを左側に感じるとの訴えでした。
確認すると、斜角筋にまだ硬さが残っていたことと、歪みも少し出ていました。
施術後は、前回よりもスッキリしていただけました。
その後、メンテナンスのために来院された時には、首の症状は良くなられていました。
今回のケースは、普段は肩こりの症状がなかったのですが、長時間、同じ姿勢をしたことで、首周りの筋肉に負担がかかり痛くなりました。
これを、注意していただければ、再発を防げると思います。