今回の症例は、めまいと耳鳴りを主訴として来院された方のケースです。
10日ほど前から、ふわふわとするようなめまいと、遠くで音が鳴っているような耳鳴りを感じるようになったとの訴えでした。
この時は、まだ病院での受診は、されていません。
お話を伺うと、3ヶ月ほど前から、いろいろなことが重なり、今まで以上にストレスを感じるようです。
睡眠時間も短く、眠りも浅い日が続いていらっしゃるようです。
視診・触診で確認し、施術に入りました。
この方は、首の筋肉(特に右側)が硬くなっていました。
それと、頚椎の傾きも出ていました。(これは、筋肉の硬さに左右差があると、出やすいですね。)
この日は、指圧で凝り固まった筋肉をほぐし、首には、数か所、鍼を打ちました。
最後に、頚椎2番を正しい位置に調整して、施術を終えました。
施術直後の段階で、めまいの感じは無くなりました。
耳鳴りも、音が小さくなったようでした。
めまい・耳鳴りの症状は、メニエール病や器質的な問題も考えられるので、耳鼻科での受診をお願いしました。
1週間後に来院された時には、めまいはすっかり無くなっていました。
耳鳴りは、まだ残るということでしたが、夜もぐっすり眠れるとのこと。
耳鼻科の受診もされたようですが、問題はなかったようです。
前回に引き続き、指圧と鍼、頚椎調整の施術を行いました。
ただし、鍼は打つポイントを変え、指圧も前回よりも圧を加えています。
施術後、耳鳴りも無くなり、すっきりされたようです。
今回は、これで様子を見ていただくことにしました。
後日、定期的に来院されているご主人に伺うと、あれからめまいも耳鳴りも出てないとおっしゃっていました。
この方の場合は、過度のストレスによる、自律神経の乱れによる症状だと考えられます。
また、夜が寝づらくなってきたら、来院していただくように、お伝えしておきました。