耳鳴りの症状で病院を受診しても、『特に異常はない』と言われ、どうしたらいいか困っている方は多くいらっしゃいます。
そんな方の参考になるように、耳鳴り対策をまとめました。
耳鳴りの原因は
病院で診てもらったが、耳鳴りの原因が分からなかったということは、少なくありません。
そういう場合、耳鳴りの原因は、耳ではなく他にあります。
では、何が原因なのでしょうか。
キーワードは『過度なストレス』『睡眠不足』『首のこり』の3つです。
過度なストレス
生活している以上、私たちは多かれ少なかれストレスを感じています。
そのストレスも、許容量は個人差があります。
人によっては、ストレスがエネルギーとなって頑張れることもあります。
一方で、ストレスがダメージとしてこころと身体に影響が出やすい人もいます。
また、ストレスの要因もさまざまです。
日常の人間関係や、介護疲れ、親族との死別など。
ストレスを感じ続けると、交感神経の働きが活発になります。
神経が張り詰めた、緊張状態です。
その状態が一日中つづくと、夜の睡眠に影響してきます。
睡眠不足
夜、眠りにつくころには、副交感神経優位のリラックスした状態になります。
それが、ストレスが続き、交感神経優位の状態が続くと、夜になっても眠気がきません。
ずっと神経の張り詰めた緊張状態がとれないのです。
本来は、交感神経・副交感神経の両方の働きが大切です。
どちらか一方が頑張りすぎると、身体に不調が出てきます。
この場合は、交感神経が頑張りすぎて、心も身体もリラックスできなくなっています。
寝ているんだけど、何回も目が覚めちゃう
なかなか寝付けない
睡眠時間が極端に短い
これらが数週間つづくと、身体はまいってしまいます。
その結果、耳鳴りの症状が出てきます。
首のこり
耳鳴りの症状を訴える方は、首の筋肉が硬くなっています。
ストレスや不眠も、首の筋肉を硬くする要因です。
この筋肉をマッサージをしてほぐすことで、夜、寝るときにリラックスしやすくなります。
副交感神経優位の状態になるので、睡眠の質も良くなります。
ですから、耳鳴りの方は、首の筋肉をほぐすことが必要です。
状態によっては、背中や肩まわりの筋肉もマッサージをしてほぐす必要があります。
治療の考え方
耳鳴りの治療には、『首の筋肉の硬さをほぐすこと』と『睡眠を十分にとること』が大切です。
まずは、首の筋肉をほぐす必要があります。
それによって、副交感神経の働きも正常になり、夜ぐっすり眠れるようになります。
これは私たちに任せてください。
しかし、それだけではダメで、睡眠を十分にとっていただく必要があります。
必要な睡眠時間は個人差があるので、どのくらいというのは難しいですが、まずは6時間くらいを目安にしてはどううでしょうか。
そして時間だけでなく、入眠のタイミングも重要です。
布団に入るのも、できるだけ24時をこえないよう心がけてください。
首のコリをほぐすこと
睡眠をしっかりとること
この二つによって、耳鳴りの症状が改善していくと思ってください。
薬の服用について
睡眠導入剤などを常用している方もいらっしゃると思います。
寝れないよりは、薬を使ってでも睡眠がとれたほうがいいと思います。
しかし、それと並行しながら、首のこりをほぐしていくことをおすすめします。
首や肩・背中のこりがほぐれると、その日や数日は、薬がなくても寝ることができるでしょう。
Tesora治療院の患者さんからも、そういった声をよくお聞きします。
そして、いずれは薬を飲まなくてもぐっすり眠れる日を、一緒に目指してみませんか。