前回の続きです。
まずは、どうすると膝が痛いかをご本人と一緒に確認していきます。
しゃがむと痛い
歩くときにも痛みを感じる
走る時だけ痛みがでる
など、これは人によって様々です。
最終的には、走る時に痛くならないようにするのが目標ですが、その前段階として、しゃがんでも痛くない、歩いても痛くない状態にしなくてはいけません。
これで痛いというのでは、そもそも走れる状態ではありませんから。
どの動作で痛みが出るかを把握することから、施術は始まります。
例えば、『しゃがもうとすると膝に痛みが出る』という場合。
そのしゃがみ方をチェックします。
この時チェックするのは、つま先や膝の向き、骨盤の捻り方です。
この段階で、片方のつま先の向きが内に向いていたり、膝がまっすぐ前に出ていなかったり・・・いろいろ見えてきます。
今度は、どうすると痛くないか(痛みが和らぐか)も確認します。
①痛い側のつま先を大きく内側に向けてしゃがむ。
②痛い側のつま先を大きく外側に向けてしゃがむ。
例えば、②のようにすると痛みが和らいだ場合。
つま先が内に向く癖が、膝の痛みを作っている可能性大です。
ですから、今度は、つま先が内に向く原因を探ります。
それには、足首の硬さが原因の場合もあれば、股関節の硬さが原因のことも。
左右の筋力差や、内ももの筋力不足も関係しているかもしれません。
これらを改善をせず、ただ太ももの筋肉の硬くなったところをほぐすだけでは、ダメです。
からだの使い方が変わらなければ、また同じところに負担がかかり、痛みを繰り返してしまいますから。
しゃがみ込みができれば、次は歩き方の改善に・・・っといった具合に施術していきます。
普段は意識しないですが、普段の立ち方、歩き方って、ランニングにと~っても影響するんですよね。