『手のしびれ』といっても、原因や症状の出方はいろいろあります。
そのひとつに、【手根管症候群】といわれるものがあります。
指先、もしくは手のひら全体にしびれを感じるという方は、ぜひ、参考にしてみてください。
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手根管症候群ってなに?
【手根管症候群】の手根管というのは、手首にある神経と筋肉の通り道(トンネル)です。
イラストにある正中神経が圧迫されることにより、シビレが出てきます。
圧迫する原因は、赤文字の4つの筋肉の腱。
これらが、手や腕の使い過ぎによって、硬くなり、また太くもなります。
そうなると、通り道(トンネル)が狭くなるため、正中神経が圧迫されてしまいます。
どういう人がなるの?
キーワードは【腕の使い過ぎ】
何かを握る動作や何かを手で支える動作は腕の筋肉を使います。
それを繰り返す作業がある人は、この症状になりやすいので要注意。
例えば、出産後のお母さん。
産後しばらくして、手にしびれを感じるようになったということがあります。
まだ首の座っていない赤ちゃんをお世話すると、どうしても手や腕に力が入ります。
それを毎日毎日繰り返すことで、腕の筋肉が疲労し、筋肉の柔軟性が失われます。
それでも、さらに使い続けることで、身体は悲鳴をあげます。
人によっては、【腱鞘炎】として、手首に痛みを感じる方もいらっしゃいます。
そして、今回のように手にしびれ出る方もいらっしゃいます。
その他にも、工場や工事現場で、重い物を運ぶ作業や力を使う作業を繰り返し、しかも一日中行っている人も要注意です。
腕がパンパンになるほど使い続けることで、同様にしびれが出てきます。
セルフケアの方法
セルフケアでやってほしいのは、腕の内側のストレッチです。
そこをストレッチすることで、原因の筋肉の柔軟性が戻ってきます。
柔軟性が戻れば、神経への負担も減り、しびれにくくなります。
では、一緒にやっていきましょう。
①指が自分の方に向けて、手を着きます。
②手の平をピタッとつけたまま、肘を曲げていきます。
この時、指が曲がってこないように意識してください。
『え?肘、ぜんぜん曲がんないよ!』っていう方。
試しに、反対側のしびれが出ていない方の腕でやってみてください。
こちらの方が、少しは肘が曲がるんじゃないでしょうか。
つまり、この硬さがシビレに影響しているっていうことです。
肘が曲がらない方は、無理せず、まずは、肘を伸ばしたままでストレッチしていきましょう。
肘を伸ばしたまま、腕を手前に傾けます。
③腕の内側がピーンとストレッチされているのを感じてください。
そのまま60秒~90秒伸ばし続けます。
腕の角度は、そのままにしておきます。
さらに傾けたり、反動をつけたりしないでくださいね。
④同じ角度でしばらく伸ばしていると、ピーンとしたかんじがだんだん減ってきます。
それを感じることができれば、ストレッチ成功!!です。
逆にいうと、それを感じる前にストレッチを終了していると、ストレッチの効果はあまり期待できません。
これを毎日、お風呂上りやテレビを観ている時などにやってみてください。
少しずつ、倒れる角度が変わってくると思います。
目指すのは、シビレのない方の腕と同じ角度まで倒せるようになること。
そうすれば、シビレの症状も軽くなると思います。
でも、数日ではもちろんダメ。
身体は、そうすぐには変化しません。
まず、1ヶ月は続けてくださいね。