深い呼吸ができないあなたへ

症例・症状ブログ

私たちは、一日に2万回の呼吸をしているといわれています。

2万回!?

 

よくわからないくらい多いですね。(^-^;

 

今回はその呼吸について。

 

普段、呼吸のことなんて意識しませんよね。

勝手に、自然とやってます。

 

呼吸が自律神経を調節するカギ

でも、その呼吸が、あなたの不調をつくっている可能性があります。

特に、眠りが浅いとか、めまい・耳鳴りがするとか、なんとなく不安な気持ちになるとか・・・。

病院の検査では問題のない、いわゆる、『不定愁訴』といわれる症状には、とても大きく関係しています。

 

この不定愁訴の多くは、自律神経の乱れでおこる症状です。

 

最近、ホントに良く聞く『自律神経の乱れ』。

聞き飽きたわ~と言わず、もう少し読んでくださいね。

 

自律神経を調節する唯一の方法と言われているのが呼吸なんです!

 

例えば、人前で話をする時や、大事な試合の前など、緊張しますよね。

すると、ドキドキしてきて、口は渇いて・・・。

もう交感神経マックスです。

 

そんなとき、自分を落ち着かせるために、ゆっくり深呼吸しますよね。

これで、交感神経ビンビンの状態を、呼吸によって落ち着かせているんです。

 

呼吸のなかでも、吐くほうが大切。

息を吐く時に、副交感神経が優位になってくれます。

 

呼吸が大切だからと、がんばって息を吸おうとすると、どんどん交感神経優位になっちゃいますから、注意してくださいね。

 

ちなみに、過呼吸って、そういう状態ですよね。

ちょっとパニックになって、あれ?息ができない!!ってなり、頑張って息を吸おうとするから、さらにパニック。

そんなときは、まず、息を吐いてください。

息を吐けば、次は自然に空気が入ってきますから。

 

 

話を戻すと、この交感神経マックスの状態、何も人前に出たりするなどの特別な時だけじゃないですよ。

むしろ、特別な時って一瞬です。

それより問題なのは、日常に交感神経が頑張り過ぎている方。

 

 

例えば、上司と合わないと感じている方。

イヤだなと思っている上司に、相談・報告に行くときとか、交感神経マックスです。

で、それが、毎日続くわけです。

 

他にも、クレームを受ける仕事の方。

教師や保育士さんなども、この範疇かと思います。

 

ミスが許されない仕事の方。

お医者さんもですかね。

 

日常的に交感神経マックスの方は、浅い呼吸を繰り返しているかもしれません。

 

これでは、交感神経と副交感神経のバランスは崩れてしまいます。

 

 

この呼吸を改善することで、今お悩みの症状が改善するかもしれません。

逆にいうと、そこを変えなければ、薬を飲んでもダメです。

 

飲んだ時は、一時的に症状が抑えられることもあるでしょうが、薬がきれればまた同じです。

そもそも、薬が効かないことも多いでしょう。

 

深い呼吸ができるようになるには

では、深い呼吸ができるようになるにはどうすればいいか。

 

ときどき深呼吸

まずは、ときどき意識的に、深呼吸をしてください。

特に、吐くことを意識して。

 

これだけで、効果があるの?って思います?

もちろんあります!!

 

もし、家に血圧計がある方は、試しに、血圧を測ってみるとわかりますよ。

 

まずは、ちょっと嫌だな~と思うこと、ネガティブなことを想像しながら血圧を測ります。

 

で、次は、深呼吸を数分間、繰り返した後で、深呼吸をしながら血圧を測りなおします。

 

おそらく、ほとんどの方が、深呼吸後の数値が下がっていると思います。

 

このリラックスのスイッチである深呼吸を、一日のうち、何度かするだけでも、心と身体の負担は減ると思います。

 

肋骨の動きを改善する

そして、もう一つのアプローチ。

これは、実際に施術でやっていることです。

それは、『肋骨の動きを改善する』というもの。

 

息を吸うと、肋骨は広がります。

というか、肋骨が広がることで、息は十分に入ってきます。

(呼吸には、その他、横隔膜の働きも関係しますが、ここでは、肋骨に焦点を当てます。)

 

つまり、肋骨が正しく広がることが、深い呼吸のカギです。

 

小さいお子さんが身近にいらっしゃる方は、ぜひ、その子が寝ているときに背中に手を当ててみてください。

呼吸のリズムに合わせて、肋骨が膨らんだりしぼんだり、すごく力強く動くのが分かると思います。

 

それが、大人になるにつれて、肋骨の動きが小さくなってきます。

みんなではありませんが、多くの方はそうなってきます。

 

その要因のひとつが、肋骨を取り巻いている筋肉です。

 

 

その筋肉が何らかの影響で硬くなると、肋骨の動きを邪魔します。

子供のころのような、大きな肋骨の動きができなくなります。

 

肋骨の広がりに合せて、空気は入ってくるわけですから、広がりが小さければ入ってくる空気も少なくなります。

 

ですから、施術では、肋骨が本来の動きができるようにしていきます。

 

人によっては、施術直後に、『息が入ってきやすい!!』と実感していただいたりします。

また、フワフワするようなめまい感が減ったり、夜が寝やすくなったりしていただけます。

 

呼吸が浅いと感じている方、もしかしたら、この肋骨の動きを改善すれば、深い呼吸ができるようになるかもしれません。

 

ぜひ、施術を受けてみてください。

お待ちしています。

 

耳鳴りの治療 マッサージが必要なわけ