名古屋市千種区本山にある、マッサージ・整体のテソラ治療院です。
膝に水がたまった方の症例です。
膝に水がたまった場合の治療方法
先日来院された60代男性。
学生時代に部活動で、膝を痛めた経験があります。
膝の関節にとって大切な、内側側副靭帯と半月板を損傷しています。
それ以来、気圧の変化で膝に痛みや違和感を感じたりしています。
天気予報なんか見なくても、明日が雨かどうかわかるんだそう。
先日来られた時は、膝に水が溜まっていました。
反対の膝と比べると、明らかに腫れぼったくなっています。
以前、同様の腫れぼったい状態のときは、病院で水を抜いたこともあるようです。
1週間ほど前に、立ち上がる際、ズキッと膝に痛みが出ました。
それから、腫れぼったさも出てきたようです。
湿布を貼って、無理をしないようにしていたら、腫れぼったさは少し減ってきました。
腫れぼったさはありますが、熱感などはありませんでした。
(もし、熱感があるようだと、炎症が強いので、まず炎症を抑える必要があります。)
この日も、膝に痛みは出ており、膝を曲げていく動作も、膝を伸ばしきる動作も最後までできません。
痛みの場所が、膝のお皿の下のちょっと外側です。
腫れぼったい感じも、このあたりに出ています。
水がたまったような状態でも、熱感がなければ、施術をすることで痛みは改善します。
腓骨の動きの改善
今回のポイントは、腓骨です。
すねの骨は、脛骨と腓骨の2本で成り立っています。
体重を支える役割をしているのが脛骨。
そのため、脛骨は太い骨です。
一方の腓骨は、クッションの役割を果たします。
足首の動きに連動して動きます。
その動きは数ミリと少しですが、その『少し』がとっても大切です。
この腓骨の周辺にも筋肉があるわけですが、それらの筋肉が硬くなってしまったことで、腓骨が正しく働いてくれていませんでした。
そのため、膝の曲げる動作で、膝に痛みを出していました。
この腓骨の動きが正しくできるようになると、膝を曲げる動作は、まったく痛くなくなりました。
踵(かかと)の調整
この段階では、まだ膝を伸ばしきる動作は、痛みが残っています。
膝を伸ばしきる動作が改善したポイントは、踵(かかと)です。
長年の癖の影響で、立った時に、体重が外側にのっています。
親指側ではなく、小指側ですね。
その方が立ちやすい原因は、いくつかあります。
踵(かかと)もその一つです。
それを調整してあげると、伸ばしたときの膝の痛みもなくなりました。
膝の痛みの予防方法
関節にとって、靭帯や半月板は、とても重要な役割を果たしています。
それらを、損傷すると、やはりトラブルが起きやすくなります。
そのトラブルを防ぐ方法は2つ。
太ももの筋力をつける
①太ももの筋力を落とさない(筋力をつける)
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)が膝の関節の負担を減らしてくれます。
足首や股関節など膝以外の関節の状態を良くする
②足首や腓骨、股関節など、膝以外の関節の状態を良くする。
今回の方もそうですが、膝の負担を減らすためには、足首や股関節などの動きを良くしてあげることが大切です。
今回の方も、膝に水がたまった状態ですが、治療後は痛みはなくなり、スッキリしていただきました。
おそらく、膝の腫れぼったい感じも、徐々に落ち着いてくると思います。
逆に、整形外科などで、水を抜くだけの処置では、膝への負担が減っていないので、また水が溜まってくると思います。
水が溜まっていても、大丈夫!
テソラ治療院で、しっかり対応させていただきます。