バレエをやっている小学生の腰痛

症例・症状ブログ

テソラ治療院には、腰痛でお悩みの方も多く来院されます。

 

今日は、バレエを頑張っている小学生の腰痛について。

 

小学6年生になる女の子ですが、半年ほど前から「左の腰」に痛みが出ていました。

腰痛に加えて、膝から下に神経痛が出ることもあります。

これも左側です。

ひどい時には、歩いていても神経痛の症状が強く出るそうです。

 

病院では、腰椎すべり症と診断されています。

 

当初は病院でリハビリをしていたようですが、改善せず…。

症状は良かったり悪かったりを繰り返しており、痛みの中、バレエをやっています。

 

特につらいのは、バレエで身体を反らせる動作です。

 

近々コンクールがあるようで、痛みがあっても、練習量は多いとのこと。

なんとか痛みなく踊れるようにしてあげたいですね。

 

 

初診で来られた日は、痛みは少ないようでした。

身体を反らせる動作もそれほど痛みがありません。

 

でも、身体のバランスはかなり崩れていました。Σ( ̄ロ ̄lll)

 

 

結論から言うと、彼女の問題は二つ。

 

① 立つとき、左脚に重心をかける癖がある。

② バレエの時、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)ばかり使っていて、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)が使えていない。

 

 

では、①からみていきましょう。

 

理想的な立ち方は、両方の足に均等に重心がかかっている状態です。

腕は後ろに組む必要はありませんが(^-^;

 

 

その左右のバランスが崩れ、どちらかの足に重心がかかるような癖があると、身体は歪んできます。

 

多少の癖は誰もがもっています。

私もそうです。

 

でも、その癖が強くなると、片側の脚やお尻の筋肉ばかり酷使することになります。

その結果、腰痛を引き起こします。

 

彼女は、バレエの時も左脚で立つのが得意のようです。

だから、普段の生活でも、バレエの時でも、ついつい左脚に頼ってしまいます。

 

そのため、左側に負担がかかりやすくなります。

 

これが、彼女の腰痛の一つ目の原因です。

 

 

では、次に②について。

 

バレエでは、ジャンプをすることがあります。

その時に、どの筋肉を使っているかが大切です。

 

理想は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)だけでなく、お尻の筋肉(大殿筋)や太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)も使っている状態です。

 

でも、彼女は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)ばかりを使っているようでした。

特に左側です

 

 

レッスンの後、一番疲れるのは、この太ももの前(大腿四頭筋)だそうです。

そこばかり使うので、当然、その筋肉が発達してきます。

本人も、最近太ももが太くなってきたことを気にしていました。

 

大腿四頭筋も腰痛に大きく関係します。

この筋肉が、疲労して柔軟性がなくなることが問題です。

 

 

 

施術でのポイントは、以下の2つです。

 

☑大腿四頭筋をしっかりほぐす

☑神経痛の大元である、腰の調整

 

 

施術後は、身体の歪みも解消しました。

 

あとは、エクササイズも含めて、普段気を付けることをいくつかお伝えしました。

 

 

10日ほどして、二回目の来院でした。

あれから、腰の痛みも、神経痛も出ていないということでした。

 

それから数週間後、彼女のお父さんが来院。

あれから娘さんは、腰痛が出ていないと教えてくれました。(^▽^)/

 

 

バレエに限らず、他のスポーツでも、ケガがつきものです。

残念なことに、一生懸命やればやるほど、ケガをするリスクが出てきます。

 

でも、正しい身体の使い方と、適切なケアを行えば、それを防ぐことができます。

 

テソラ治療院では、スポーツ選手の身体のケアも行っています。

一緒に、痛みが出ない身体づくりを目指しましょう!