ランニングで膝の痛み

症例・症状ブログ

 

膝に痛みがある40代の男性の症例です。

膝に痛みがあるランナー

ストレス解消のために、日頃からジョギングをされています。

 

それが、半年ほど前から、右膝に痛みが出てきました。

接骨院に行ったり、マッサージに行ったりしてきましたが、走るとやっぱり痛くなります。

 

そして、テソラ治療院のこの↓ブログを見つけて、来院されました。

膝痛 お皿の下に痛み(膝蓋靭帯炎) 原因と治療ポイント

 

この方の痛みがあるのは、膝のお皿の下側

しゃがむだけでは痛くありませんが、指で押さえると痛みがあります。

 

この痛みは、太ももやふくらはぎ、お尻の筋肉をほぐしてあげると、楽になりました。

明らかに、右脚の筋肉が硬くなっていました。

 

では、この方の痛みの原因を考えてみたいと思います。

 

痛みの原因とは

私が考えるに、原因は2つあります。

 

まず一つ目はです。

 

痛みが出始める少し前に、靴を買い替えたそうです。

大迫傑選手などが履いて注目を集めている『Nikeの厚底シューズ』

 

これに替えてから、前よりスピードが出るようになりました。

やっぱり、良い靴だ!と思って、今も履いています。

 

でも、これが、痛みを引き起こしています。

 

スピードが出る分、筋肉には、今までよりも負担がかかるようになります。

より、強く蹴れる分、筋肉も疲労してきますから。

 

その疲労が蓄積してきて、痛みにつながりました。

 

身体の癖

そして、二つ目の原因は、普段からの身体の癖

 

この方は、普段から、立っている時に、右側に重心がかかります。

長く立っている時は、ついつい右脚に体重をかける癖があります。

 

この立ち癖は、やっかいです。

立っている時だけの問題ではないからです。

 

当然、歩く時にも、走る時にも、影響します。

 

実際、この方にも、その場で『足踏み』をしてもらうと、明らかに右に重心のかかった動きになっています。

左右均等に使えていません。

 

つまり、走れば走るほど、右脚の負担が増える状態になっています。

 

痛みなく走れるようになるには

『走ることで、ストレス解消になっているため、走りながら治したい』というのがご本人の希望です。

 

では、痛みなく走れるようになるには、どうすればいいか。

これには、3つのアプローチが必要です。

 

靴を戻す

まずは、一つ目は靴を戻すこと。

いい靴ですが、スピードが出る分、負担が大きくなっています。

 

痛みがある今の状態では、負担が大きすぎます。

大会もありませんし、スピードを求める必要がありませんから、元の靴に戻し、負担を減らします。

立ち方や走り方を見直す

二つ目は、立ち方や走り方などを見直すこと

 

治療院の中で、何度も足踏みや軽いジョギングを繰り返すことで、自分の癖を実感していただけました。

 

そして、正しい使い方もお伝えしました。

 

普段、ジョギングをする時に、スピードやタイムではなく、この身体の使い方を意識することです。

 

意識するのは、走る時だけではありません。

そもそも、立っている時の癖が、走りに影響しています。

 

普段、立っている時にも、もっと左脚に意識をもっていく必要があります。

 

セルフケア

そして、三つ目はセルフケア

 

いくら気を付けていても、そう簡単にフォームの改善は出来ません。

つい、右脚を酷使してしまします。

 

その負担がかかったところをケアすることが大切です。

もちろん、ポイントをお伝えしました。

 

 

この3つに加え、こちらで施術させていただければ、バッチリです。

痛みがなく走れるようになると思います。

 

まとめ

 

この方の場合、靴がきっかけで痛みが出るようになりました。

でも、それがきっかけとなり、走り方のフォーム普段の自分の癖を気づくことができました。

 

それを改善していくことで、より質の高いジョギングができると思います。

 

『鍼やマッサージを受けた時は、痛みが無くなるんだけど、また、すぐ戻っちゃう』という場合は、走り方や身体の癖も見直す必要があります。

 

一度、ご相談ください。