楽器の演奏で腕や手首が痛くなる

症例・症状ブログ

名古屋市千種区本山のテソラ治療院です。

 

本日の内容は、【楽器を演奏していておこる腕や手首などの痛みについて】です。

 

楽器の演奏で痛みが出る原因とは

一般的に、身体のケガといえばスポーツや運動をイメージすると思います。

しかし、実際には楽器の演奏も、ケガにつながります。

 

ケガにつながるのは、次の2つの要素が関係します。

 

1,練習をするために何時間も同じ姿勢をキープし続けること。

2,初心者であったり、新しい曲に取り組んでいる時には、ついつい指に力が入ってしまう。

 

この2つが、筋肉に負担をかけることになり、最終的に痛みを出します。

 

それぞれ解説していきます。

同じ姿勢を何時間もキープ

どんな楽器であっても、上達するためには日々の練習が欠かせません。

ある程度のレベルを目指すには、何時間も続けて練習することになります。

 

その際、同じ姿勢をキープし続けることになります。

バイオリンであれば、首を傾けた状態がつづきます。

この姿勢が毎日何時間も、そして何年も続くことを想像してみてください。

その姿勢をキープするために、首や肩の筋肉は左右でアンバランスな発達をします。

これが身体の歪みを引きおこします。

 

フルートの演奏であれば、腕を挙げた状態が続きます。

この姿勢をキープできるのも筋肉のおかげです。

しかし、僧帽筋など肩をすくめる筋肉が頑張りすぎると肩こりになります。

 

指の酷使

指の酷使も、ケガにつながります。

初心者の方や、新しい曲、難しい曲に取り組んでいる時は要注意です。

 

慣れない指の使い方をするとき、人はどうしても余計な力がはいってしまいます。

これは心当たりがある方も多いと思います。

この余計な力こそが、ケガにつながります。

 

余計な力を入れて演奏すると、指の筋肉は疲労します。

それでも練習を続けることで、どんどん筋肉の疲労は蓄積します。

この蓄積は、筋肉のコリ(柔軟性低下)につながり、痛みを引き起こします。

 

この時の痛みは、指や手首(腱鞘炎)だけではありません。

肘、肩の痛みがでることもあります。

 

実際の症例をご紹介します。

 

先日来院された女性も、趣味でフルートを演奏していて、毎年のようにオーケストラ演奏にも参加されていました。

コロナの影響もあり、今回は数年ぶりの演奏会への参加です。

 

コロナ中はあまり熱心に練習をしていなかったようで、久しぶりの練習が身体に負担をかけたようです。

だんだんと腕が痛くなってきて、雑巾をしぼったりペットボトルの蓋を開けるときに、右の手首や腕に痛みが出ます。

 

この方の場合は、主にこちらの筋肉に負担がかかっていました。↓

 

これは、指の筋肉です。

指の筋肉をしっかりほぐしてあげると、手首や腕の痛みがなくなりました。

 

予防のためのストレッチ

ここからは、痛みを予防するセルフケアについて解説します。

左右のイラストの違いは手首の向きです。

 

 

どちらのストレッチも行うようにしてください。

両腕を同時にストレッチするのは大変な方は、片腕ずつでかまいません。

 

痛みが出ている場合は、このストレッチの動作ができないかもしれません。

そういう方は、テソラ治療院にご連絡ください。

当院の施術で症状を改善します。

 

そして、痛みが無くなったら、再発予防のために、このストレッチを続けてください。