現在、2人の方が骨折後のリハビリに通っていただいています。
ひとりの方は、肘を骨折し、ボルトで固定しています。
固定した肘をかばって生活していたので、肩に痛みがでてきていました。
この方は、今も病院のリハビリと併用されています。
もう一人の方は、肩関節のはく離骨折です。
病院のリハビリを受けていましたが、一定期間を過ぎたので、リハビリは終了となりました。
ですが、腕は90度以上上がらず、肘や腕の痛みもでており大変困っておられました。
骨折した骨が元通りくっつくことを『癒合』といいます。
病院では、この状態になると治った判断されることがあります。
ですから、病院によっては、痛みや可動域(関節の動く幅)の改善がみられなくてもリハビリ終了となることも。
肩関節のはく離骨折の方も
『レントゲンではちゃんと治ってるのに、まだ痛いなんておかしい』
と言われ、リハビリが終了したようでした。
骨はくっついたのに、
痛みがとれない
腕が上に上らない
他のところが痛くなってきた
これは、よくあることなんです。
例えば、肩の関節付近の骨が折れたとします。
その場合、骨がくっつくまでの期間、固定もしくはそれに近い状態が続きます。
すると、筋肉も小さくなり、関節も硬くなります。
骨がくっついたので、さあ動かそうと思っても、以前のようにはいきません。
ここで大切なのは、骨と軟部組織(筋肉・筋膜・靭帯・皮膚など)を分けて考えるということです。
骨がくっついた場合でも、軟部組織の状態が悪ければ、動きの制限は出ますし、痛みも伴います。
ですから、リハビリにおいて大切なのは、軟部組織が本来の状態に戻るようにすることです。
骨がくっついてしまえば、軟部組織へのアプローチは、こちらで対応できます。
先ほどの二人の方も、少しづつではありますが、腕が上がるようになり、痛みも和らいできました。
同じようにお困りの方は、ご連絡ください。