今回のテーマは『ピラティス』
よく耳にするピラティスですが、やったことありませんでした。
なんとなく、『体幹をトレーニングするのだろう』ぐらいの浅いイメージ。
テソラの患者さんの中にも、ピラティスのレッスンに通っている方もおり、身体の使い方を質問されることも。
ですから、やったことないのはイカン!と思い立ち、レッスンを受けてきました。
今回お願いしたのは、私とみなこさん二人のセミプライベートレッスンです。
一回目はピラティスのスタジオに行って、ピラティス専用の器具を使いながらのレッスン。
二回目はトレーナーさんに出張していただき、マット一枚でのレッスンでした。
2回しか受けていないので、まだまだ入門編の初心者ですが、マッサージ師の私が感じたピラティスの特徴をまとめてみようと思います。
1つ目のポイントは『呼吸』
ピラティスの呼吸は胸式呼吸です。
お腹に吸い込む腹式呼吸とは違い、胸いっぱいに吸い込む呼吸の仕方です。
(ちなみに、ヨガは腹式呼吸です。)
そして、どの動作をするときも、その呼吸を止めることはありません。
もし、止めてしまっていたら、それは強度が強すぎるか、無理をしているということ。
身体を捻ったり、反らしたり、いろんな動作の途中でも、常に呼吸を意識しながらやっていきます。
逆に言うと、呼吸が意識できる程度の強度で、すべてを行います。
鼻息荒く、がむしゃらに~っていうのはダメってことです。
2つ目は、『背骨の動き・動かし方 』
うつ伏せになり、身体を反らせましょう!って言われると、大抵の人は、首(頸椎)と腰(腰椎)ばかり頑張って動かします。
もちろん、私もトレーナーからご指摘を。
本来はここで、背中(胸椎)を動かしながら、身体を動かしていきます。
普段、丸まっている背中(胸椎)も、12個の骨でできています。
その一つ一つを少しづつ動かしていきましょう!ってかんじです。
私は、胸椎の反らせる動きが硬くなっています。”(-“”-)”
人によっては、腰(腰椎)の丸まる動きが硬い人もいるでしょう。
それぞれ、自分の動きの硬いところを感じ、自覚し、その動きが少しでもできるようにしていきます。
そうすることで、日常でも体の使い方・動かし方が変わってくることが狙いです。
3つ目は『腰椎・骨盤の動きをコントールするのは、腹筋』
先ほどの、身体を反らす動作で、腰に負担をかけないためには、腹筋を意識することが必要です。
腹筋に意識が残ることで、腰椎の無理な反りを防ぎます。
反対に、仰向けで腰を丸めるような動作でも、ポイントとなるのは腹筋。
恥骨(骨盤の下の方)と肋骨を近づける動作ですが、この時、腹筋の収縮を使って行います。
これをマスターすることで、腰痛予防にもなりますし、体幹のコントロールが上手になります。
私がもっていたピラティスのイメージは、まさにこれです。
今回、場所を代えて、レッスンを受けた感想ですが。
やっぱり、スタジオで器具を使ってやった方が、動きを意識しやすかったですね。
器具があることで、もともとの身体の硬さの影響が、少し減ります。
ですから、あぐらの姿勢で座るときに、『骨盤を立てて~』って言われても、マットの上では『できな~い』という方。
器具のあるスタジオに行ってみてください。
まとめ
動きとしては、とても地味で、それほど強度があるわけではありません。
そのなかでいかに意識を集中させて、身体の動きをコントロールするか。
いつも使えてないところを自覚し、使えるようにするか。
これが、ピラティスの本質だと思います。
ですが、そのピラティスにも課題が2つあるように思いました。
まず1つ目。
動いていないところを自覚するのは、比較的簡単ですが、そこから、動くようになるには相当の時間と訓練が必要だと感じました。
そこまで根気よくできるかということ。
そして、2つ目。
自分の体の動きをある程度コントロールできる方や、一定以上の柔軟性がある方には向いています。
一方で、『身体が硬くてあぐらをかけない』なんて方には、その姿勢をキープするだけで余計な力が入ってしまいます。
そこから、身体を捻る、反るなんてもってのほか(‘Д’)ってことになりますね。
器具があれば、それをいくらか解消できると思いますが、ない状況では厳しそうですね。
あとは、そこをしっかりフォローできるトレーナーさんを見つけることです。