大腿骨骨折後、股関節に痛み

症例・症状ブログ

骨折後、骨は治ったのにいつまでも痛いということがあります。

その多くの場合、骨が問題ではありません。

筋肉や筋膜、神経など骨以外の組織に原因があります。

 

現在、施術させていただいている女性も、同様の症状でお悩みでした。

太ももの骨(大腿骨)を骨折したのは、6年前でした。

ボルトで固定する手術をし、リハビリもして、その後は特に問題もなく通常の生活を送っていました。

 

それが、一年ほど前から、股関節を中心に脚に痛みが出るようになりました

階段の昇り降りや、しゃがむ動作で痛みが出ます

 

来院時には、その場で足踏みをするにも、痛みが出ていました。

身体をチェックさせていただくと、左右の太もももの太さが全然違います。

これは、骨折した側の太ももの筋肉が落ちているためです。

 

リハビリをしたといっても、それは歩けるようになる程度のリハビリです。

骨折以前の状態に戻すまでにはなりません。

 

退院して数年間は痛みもなかったので、本人も股関節のことを、それほど意識することもなかったようです。

 

でも、左右の脚でかなりの筋力差がありますから、当然、普段の使い方にも影響が出てきます。

その蓄積が、今回の痛みにつながりました。

 

施術を3回終えた時点で、しゃがむ動作や階段の降りる動作での痛みはなくなりました。

階段の昇りは、まだ少し負担がかかりますが、強い痛みはでません。

 

痛みが強い時に運動すると、逆効果ですが、ここまでくれば大丈夫です。

今後は、ウォーキングやエクササイズでの筋力アップに加え、身体のケアもしていけば、さらに良い状態になると思います。

 

身体のケアは、お任せください!

股関節(そけい部)の痛み・違和感