「散髪のとき、ケープを巻かれた瞬間から汗が止まらなくなる」
そんな悩みを抱えた50代男性が、先日ご来院されました。
どんな場面で汗が出るのか
この方が「過剰な汗が出る」とおっしゃっていた場面は、次のようなものでした。
- 散髪でケープを首に巻いたとき
- 向かい合って接客を受けるとき
- ある特定の女性と2人で話すとき
- 慣れないお店に入ったとき
- 満員電車の中
- 「汗をかくかもしれない」と不安になったとき
- 湿度や気温が高いとき
頭と顔から汗が噴き出す——それが本人にとって大きなストレスになっていました。
症状を整理すると、2つのグループが見えてくる
これらの場面を整理すると、大きく2つのパターンに分けられます。
① 人が関係する場面
接客・特定の相手・初めての場所——「見られている」「緊張する」という意識が、汗のスイッチを入れています。
② 湿度・湿気が関係する場面
散髪のケープは通気性が悪く、首まわりに湿気がこもります。
「ケープを巻かれた瞬間に汗が出る」のは、湿度・温度の変化に体が過剰に反応しているサインです。
どちらも「汗かき体質」の話ではありません。
体が特定の刺激を「危険・緊張」と誤って判断し、発汗スイッチが過剰にONになっている——いわば神経系の誤作動です。
アラテックセラピーで行ったこと
当院では、こうした過剰な発汗反応に「アラテックセラピー」という施術でアプローチします。
アメリカの鍼灸師によって開発された施術で、体が”危険”と誤認識している刺激に対する反応パターンを、再学習させることを目的としています。
専用の機器で体が反応している要因を特定し、軽い刺激と呼吸法を組み合わせながら神経系の反応を整えていきます。
痛みはなく、服を着たまま受けていただけます。
この方の場合、「人が関係する反応」と「湿度・湿気の反応」の2つのグループに対して施術を行いました。
合計3回の施術を経て、上記の状況で、明らかに汗をかく量が減ってきた。とのご報告をいただきました。
まだ少し気になる場面も残っているため、引き続き経過を見ていきます。
「汗が出るかも」という不安が、さらに汗を呼ぶ
多汗症の方に多いのが、「汗が出るかもしれない」という予期不安が、そのまま自律神経を刺激して汗を呼んでしまうサイクルです。
汗を意識する → 緊張する → さらに汗が出る
このループを断ち切るには、汗を抑えようとするのではなく、体の反応そのものを整えることが大切です。
「汗が減れば、気持ちが楽になる」——この方がそう感じ始めてくれているのが、何より嬉しいです。
同じようなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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