名古屋市千種区・本山|テソラ治療院
まず確認すること——「どの動作で痛むのか」
腸脛靭帯炎の施術は、問診票を読むだけでは始まりません。
「どの動作をすると、どこが痛むのか」を、患者さまと一緒に実際に動いて確認することから始まります。
たとえば——
- しゃがもうとすると膝の外側が痛む
- 歩いているときにも鈍痛がある
- 平地の歩行は大丈夫だが、階段の下りでズキッとくる
- 日常生活では問題ないが、一定時間動き続けると痛みが出る
これは人によってまったく異なります。
そして、この「痛みが出る動作のパターン」こそが、原因を探る最初の手がかりになります。
仮にランニングが目標の方であっても、「しゃがんで痛い」「歩いて痛い」という段階では、そもそも走れる状態にありません。
まず日常動作で痛みが出ない体を作ること——これが施術の第一段階です。
「しゃがみ動作」で何を見ているのか
たとえば「しゃがもうとすると膝に痛みが出る」という場合、実際にしゃがんでいただきながら、次の3点を細かく観察します。
① つま先の向き
左右のつま先が、同じ方向を向いているか。どちらかが内や外に流れていないか。
② 膝の軌道
膝がつま先と同じ方向にまっすぐ出ているか。内に入ったり(ニーイン)、外に開いたりしていないか。
③ 骨盤のねじれ方
左右の骨盤が均等に動いているか。しゃがむにつれて一方に傾いたり、回旋したりしていないか。
この観察だけで、「どこに体の使い方の癖があるか」がかなり見えてきます。
「どうすると痛くないか」を探ることが、原因特定への近道
痛みが出る動作を確認したら、次は「どう動かすと痛みが和らぐか」を探ります。
たとえばしゃがみ動作であれば、次の2パターンで比べます。
パターンA:痛い側のつま先を大きく内側に向けてしゃがむ
パターンB:痛い側のつま先を大きく外側に向けてしゃがむ
ここで「Bのほうが楽」と感じた場合——
それは、つま先が内に向く癖(内旋のクセ)が、膝への負担を作り出している可能性が高いということを意味します。
つまり、「外に向けると楽」=「普段は内に向きすぎている」というサインです。
この「動かし方の差で痛みが変わる」という事実が、施術の方向性を決める重要な根拠になります。
「つま先が内に向く」その原因はどこにあるのか
つま先が内に向く癖があると分かれば、今度はその癖を作り出している場所を探ります。
原因は一つとは限りません。
足首の硬さ
足首の背屈(つま先を上に向ける動き)が制限されていると、しゃがむときに体が代償として内側に崩れやすくなります。
股関節の硬さ・外旋力の低下
お尻の外旋筋群(股関節を外にひねる筋肉)が弱かったり硬かったりすると、歩くたびに膝が内側に入り込む動きが生まれます。
左右の筋力差
利き足側だけが酷使されていたり、片側の中殿筋が極端に弱くなっていたりすると、重心が一方に偏り、特定の膝だけに負担が集中します。
内ももの筋力不足(内転筋群の弱化)
内ももの筋肉が十分に働いていないと、膝が内側にブレるコントロールができなくなります。
これらのどれが”主役の原因”なのかを丁寧に見極めることが、施術の核心です。
「太ももをほぐすだけ」では、なぜ再発するのか
腸脛靭帯炎の施術として、太ももの外側(腸脛靭帯そのもの)をひたすらほぐすというアプローチがあります。
確かに一時的に痛みは和らぐことがあります。
しかし、ほとんどの場合、しばらくすると同じ場所に同じ痛みが戻ってきます。
なぜか。
体の使い方のクセが変わっていないからです。
つま先が内に向く癖、股関節の外旋力の弱さ、足首の硬さ——これらが残ったまま日常生活を続ければ、腸脛靭帯への負担は毎日毎日積み重なっていきます。
痛みが出た場所(腸脛靭帯)はあくまで”結果”であって、”原因”ではありません。
名古屋市千種区・本山のテソラ治療院では、痛みの出た場所だけでなく、その痛みを作り出している体の使い方の連鎖を一つずつほどいていくことを施術の軸としています。
施術の流れ——段階を踏んで、着実に改善へ
腸脛靭帯炎の改善は、段階的に進めていくことが大切です。
第1段階:しゃがんでも痛くない状態をつくる
足首・股関節・骨盤の動きを整え、しゃがみ動作での膝の外側への負担をなくす。
第2段階:歩いても痛くない状態をつくる
歩行時の重心の偏り・膝の軌道・骨盤の動きを整え、一歩ごとの負担を減らす。
第3段階:日常の立ち方・歩き方を変える
施術で整えた体の状態を、日常生活の中でも維持できるよう「体の使い方の習慣」として定着させる。
運動をされている方は、この3段階を経てから、より負担の少ない動作へとつなげていきます。
「立ち方・歩き方」が、すべての動作の土台になる
見落とされがちですが、日常の立ち方・歩き方は、あらゆる動作の土台です。
普段の歩き方でつま先が内を向いているなら、階段を下りるたびにその癖が膝の外側にストレスをかけています。
片方の足に体重をかけて立つクセがあるなら、知らないうちに腸脛靭帯に偏った張力がかかり続けています。
「気にしたことがなかった」という方がほとんどです。
しかし、施術の中でご自身の立ち方・歩き方を鏡で確認していただくと、多くの方が「こんなに偏っていたのか」と驚かれます。
体の使い方は、意識すれば変えられます。
そしてそれが変わると、施術の効果がより長く・より深く続くようになります。
名古屋市千種区・本山のテソラ治療院では、施術の中でその「体の使い方の気づき」まで丁寧にお伝えしています。
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