聞きなれない病名ですから、少し解説します。
リウマチという言葉が使われていますが、『関節リウマチ』とは違います。
60歳以上の方に起こる原因不明の病気で、体幹に近い部分、肩から上腕、首、お尻~太ももなどの筋肉の痛みやこわばりが出てきます。
また、微熱(37°くらい)が続いたり、全身のだるさも特徴です。
この方も、3ヶ月ほど前から、37°を超える微熱と、首・肩のこわばり、全身のだるさが続いていました。
さらに、薬で微熱が治まっている時はまだいいのですが、熱が出ると、首・肩や右膝の後ろなど、節々が痛くなるようです。
複数の病院でいくつもの検査をした結果、この診断が出たようでした。
こちらでは、首・肩のこわばりをほぐしてほしいといことでした。
施術は、指圧と鍼で行います。
何度か来院していただき、首肩のこわばりも少しずつほぐれてきました。
施術して、2日くらいは調子がいいようですが、時間が経つとこわばりが強く出てくるのが現状です。
それでも、ご本人は以前より動けるようになってきたと、喜んでくれています。
症状を抑えるには、ステロイドが効果的のようですが、ご本人はそれを望まれていません。
それは病院の先生も、了承されているようです。
少しでも楽になっていただけるように、施術させていただきます。
補足
その後、再度検査をしたところ、『側頭動脈炎』の疑いもあるとの診断がでました。
そのため、入院され、ステロイドによる薬物治療が行われました。
すると、症状は落ち着いてきたということでした。
ステロイドに抵抗があるようでしたが、現在は、ご本人も納得され治療されています。
難治性の病気は、今回のように診断がつくまでに時間がかかることもあります。
私も、もっと勉強していかなければと、改めて感じました。