最近は、テレビでエクササイズを紹介する番組をよくやっています。
それを参考に、やってみる方も多いと思います。
でも、これには落とし穴が。
ここでは、代表的な落とし穴を3つご紹介します。
負荷が大きすぎる
1つ目。
テレビで紹介されたエクササイズの内容が、あなたにとって適切ではないかもしれません。
もし、あなたが運動不足だったとします。
その場合、当然、筋力も筋持久力も十分ではありません。
でも、テレビに出てくる有名トレーナーは、そんな個々の状況まで把握できません。
それよりも、少しでもテレビうけする、ちょっと目新しいことをやりますよね。
で、やってみたら、あなたにとっては負荷が大きすぎて、どこかが痛くなるっていうことは意外とよくあります。
鍛えるべきポイントが違う
2つ目。
本当に、あなたが鍛えるべきところはどこでしょう。
これは、みんなが同じとは限りません。
肩甲骨や背中側の筋肉を鍛えた方がいい方もいます。
お尻や太ももの後ろを鍛えた方がいい方もいます。
基本的には、あなたの弱いところ、あなたが普段の生活の中で、使えていないところを中心に鍛えていく必要があります。
それを意識しないと、せっかくのエクササイズがケガにつながります。
正しくできていない
3つ目。
そもそも、ちゃんとできていないっていうことも。
一度見た動作を、正しくできるという人の方が少数派でしょう。
見慣れたスクワットとかならまだしも、ちょっと変わった動きとなると、なかなかうまくできません。
でも。自己流でやっていても、だれも注意してくれません。
さらに、日が経つにつれて、記憶があいまいになってきて、さらにフォームが無茶苦茶になることも。
フォームの崩れが原因で、身体を痛めることも少なくありません。
【症例】フルスクワットで膝に痛み
先日、来院された方も、テレビでやっていたエクササイズを取り入れて、痛みが出ました。
もともと普段からスクワットをする習慣がある方です。
そんな方ですが、テレビで観たフルスクワット(完全にしゃがみ込むスクワット)をやりはじめたら、3日で膝に痛みが。
いつもやっているハーフスクワット(膝が地面と水平になるところでとめるスクワット)とは、筋肉の負荷のかかり方が違います。
太ももの前の筋肉に大きな負荷がかかったんですね。
フルスクワットには、股関節の柔軟性なども関係してきます。
ですから、そもそも正しいフォームでやることが難しいんです。
それを、自己流ですから、良くないですね。
テレビで有名トレーナーがやっていることでも、あなたにとってベストとは限りません。
気をつけてやりましょうね。